ヴィクトリア朝バーレスクを思わせるコメディ~King Arthur: A Legendary Comedy

 ブリストル・オールド・ヴィクでLe Navet BeteによるKing Arthur: A Legendary Comedyを見てきた。

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 男優3人だけでとっかえひっかえいろんな役をやりながらアーサー王伝説のコメディ版を…というお芝居である。キャメロットで暮らす3人の騎士志望の冴えない男たちがひょんなことからアーサー王の芝居をすることになり、なかなかうまくいかずに大奮闘…という作品だ。前半は芝居の準備をめぐるてんやわんや、後半は5つの伝説を上演する劇中劇である。

 いきなり最初からクイーンの「ブレイク・フリー」にあわせて、さらし台にかけられた3人の男たちが踊り出し、ひとりは「ブレイク・フリー」にあわせて女装なのでまあいいのだが、最後のひとりは全身タイツで股間にピンクのもっこりをつけているという姿(しかも途中でもっこりを奪われてしまう!)である。まあこんな始まり方なのでとにかくふざけたコメディで、『スパマロット』にヴィクトリア朝バーレスク(おとぎ話にちょっとした下ネタやダンスなどを盛り込んだパロディ劇)とかクリスマスパントマイムの風味を追加したような作品だ。3人だけやっているのでたまに衣装が間に合わないとか道具がちゃんと機能しないとかいうような技術トラブルが起きたりすることもあり、役者が笑い出してしまうこともあった。

これはお昼の劇場ツアーで撮ったセット。