ウェクスフォード(2)ジョンズタウン城

 ウェクスフォード郊外にあるジョンズタウン城に行って来た。大きなお屋敷に農業博物館も入っている文化施設である。元の持ち主が国に譲渡してからは農業研究所として使われていたそうだ。

 

入り口。まだハロウィン仕様である。

中庭部分。

地元の農機具とかをたくさん集めたけっこう本格的な展示があるのだが、ハロウィンの飾りがそのまんまになっているせいで、使われないで蜘蛛の巣だらけ…みたいな雰囲気になっている。

これはバターのお守り。

乳製品を作る機械の展示なのだが、ガイコツはバターを攪拌しすぎて疲弊してるみたいに見える。

馬には首なしライダーが。

昔のアイルランドのおうちの展示。

これはアイリッシュ・トラヴェラーの伝統的な馬車をそのまま寄付してもらったそうだ。

乗り物の展示。

いろいろ農家で使うものが展示されている。

じゃがいも関連の展示。飢饉の展示もあった。

 農業博物館の奥にお屋敷があり、そこはツアーで見ることができる。もともとはクロムウェルが滞在した屋敷があったらしいのだが、現在の建物は19世紀に大規模に改築されたもので、フィッツジェラルド一族が住んでいた。

ゴシックリバイバル様式の立派な屋敷である。

立派な内装。

これが屋敷の一番古い家具らしい。

ライオンとトナカイがこのお城のマークだそうだ。

ハロウィンツアーのため、ベッドにネコがいる。

お屋敷が農業研究所に移管した際のことについての展示。

使用人が使っていたキッチンなど。

これはアイルランドで一番長い使用人用のトンネルだそうだ。

外にはちょっとしたお庭もある。

 独立戦争時代にアイルランドのお屋敷(ビッグハウスと呼ばれる)はけっこう焼き討ちされたのだが、ここは領主一家の大部分がカトリックで、チャリティに熱心で地元の優良雇用主だったため、焼き討ちされなかったそうだ。さらに第一次世界大戦で御曹司が戦死しており、住民から同情されていたらしい。なお、この日のガイドさんの祖先はこのお屋敷の使用人だったそうだ。

 ジョンズタウン城はメチャメチャ交通の便が悪いところにある。冬の日曜日はバスもないし、基本的にタクシーもない。行きは宿の車で送ってもらい、帰りはアプリで予約していたタクシーがキャンセルされてしまったのでヒッチハイクで町に戻るハメになってしまった…