大英博物館「古典ギリシャを探して:エドワード・ドッドウェルとシモーネ・ポマルディの旅行絵画」展

 大英博物館で無料の小展示「古典ギリシャを探して:エドワード・ドッドウェルとシモーネ・ポマルディの旅行絵画」展(In search of Classical Greece: Travel drawings of Edward Dodwell and Simone Pomardi 1805–1806)を見てきた。

 グランドツアー(18-19世紀に英国のいいとこの子息が教養を身に着けるために大陸に出かける大旅行のこと)のルートがナポレオン戦争の時にギリシャ経由になった頃からギリシャ独立戦争あたりまでの時代、古典ギリシャというものがどのように(ロマンティックに!)想像されていたのかをエドワード・ドッドウェルとシモーネ・ポマルディの旅行絵画から見せるというもの。今では失われたパノラマの下絵に基づく再現展示(小規模なもので、本当のパノラマはもっとデカかったはず)などもあり、バイロン関係で英文学にも関係あるのでご興味ある方は是非。しかし、私はこの頃の美術は詳しくないのだが全体的にかなりロマン主義の影響が濃厚だなぁと思った。