ショーの質は高いが、客いじりがドン引きのドラァグキャバレー&ボーイレスク、Briefs

※注意:今日のブログは性的な内容を含みます。

 ロンドンのサウスバンクのテント、Wondergroundでやっているドラァグキャバレーとボーイレスクのショー、Briefsに行ってきた。
 こんな感じのテントでやってる。

 ホストはヒゲのドラァグクイーンShivannah。最近、コンチータなどの影響でヒゲのドラァグクイーンは人気出てる気がする。

 ショーはかなりヤバめ(英語でrisquéとはtwistedと言われるような感じのヤツ)のものが多く、犬と主人を模したSMダンス(詳しくは言えないけどでディヴァインリスペクトあり)など、けっこうキンキーである。まあしかしどんなにヤバいショーでもパフォーマーだけでやってもらえれば全然OKなのだが、久しぶりにドン引きする客いじりがあった。ショーのはじめに、「サプライズがあるので希望者はクジをひいてね」みたいなアナウンスがあり、ショーの後半であたった人が呼ばれる。で、そのサプライズはどんなものかというと、なんとテキーラの男体盛り。半裸の男性パフォーマーの腹に塩、胸筋にテキーラショットグラス、口にライムをくわえさせてそれをあたったお客に順番に食わせるという客いじりで、はっきり言って私はドン引きであった。希望者はクジを引かなくていいことになっているし(あたりクジについてくるのは「サプライズ」で内容は説明ないんだけど)、当たった人はけっこうノリがよくて、終わった後にパフォーマーを連れて帰ろうとするフリをして笑いをとっていたが、酒が飲めない客やそういうのイヤな客があたってしまったらかなり問題あると思う。こういうバチェラーパーティのゲイクラブ版みたいなノリ、私はすごく苦手だし、過激で客への人権侵害になりそうな客いじりには私は前から批判的なのでどうかと思った。

 とはいえこういうヤバめのものではなくキレイ系のパフォーマンスもたくさんあった。エアリアルアクロバティックス(空中で演技する演目)のトーマス・ウォレルはかなりすごくて、空中にぶらさげたフラフープを使ったショーはとてもパンチがきいていたと思う。エアリアルシルク(上からぶら下げた布を使った演目)は「空から男の子が降ってくる!」状態でうっとりしてしまった。最後はラスヴェガスでタイトルをとったボーイレスクのキング、キャプテン・キッドによる空中ぶらんことグラスを使ったルーティンで、これは半裸のキッドが水をたっぷり入れたグラスに空中ぶらんこで突っ込んでいってそこらじゅうに水をばらまきながらアクロバティックなダンスをするというものだった。水がかかった前の席の人たちは黄色い喚声をあげていた。

 コミカルなものもいくつかあり、サルダンスをするイーヴル・ヘイト・モンキーや、ルービックキューブやヨーヨーをしながら脱ぐオタクキャラのルイス・ビッグズなどのパフォーマンスがあった。なんかこういうギーク系のボーイレスクってけっこうよく見かけるんだが、ギーク男子というのは英語圏では何かフェティシズムが確立しているものなんだろうか…