ブリティッシュ・ライブラリーの'Magna Carta: Law, Liberty, Legacy'展

 ロンドンではブリティッシュ・ライブラリーでやっている噂のマグナ・カルタ展と、ヴィクトリア&アルバートでやっている舞台デザインの展覧会、Make/Believe展に行ってきた。

 ブリティッシュ・ライブラリーの'Magna Carta: Law, Liberty, Legacy'展は1215年に出たマグナ・カルタの800年記念展で、現存するマグナ・カルタのうちふたつを見ることができるほか、マグナ・カルタが英国のみならずアメリカ合衆国など元の英国の植民地をはじめとする様々な国々に与えた影響を手稿、刊本、絵画(歴史画から諷刺漫画まで、マグナ・カルタ関連のテーマのいろいろな作品)、写真、音声資料(ネルソン・マンデラの演説も聴ける)、映像資料(ニュースフィルムなど)などあらゆるメディアの史料を駆使して解説するものである。とくに映像資料がたいへん面白く、世界で最初に撮影されたサイレントの『ジョン王』のフィルム(ビアボーム・トゥリーが出ている2分くらいの広告映画らしい)も見ることができるし、Horrible Historiesのマグナ・カルタ特集も見ることができる(歌はプロクレイマーズの'I'm Gonna Be (500 Miles)'の替え歌)。

 全体としてはBritishnessというのがいかに自由の理想に拠っているのかということを示した展示だと思う。個人的にはマグナ・カルタすごい!というブリテンナショナリズムを感じるところもけっこうあった。