『ピッチ・パーフェクト3』を機内で見た。
大学を卒業したものの、なかなか人生がうまくいかないベラズのOGたちが再結成してアメリカ軍の慰問に出かけたところ、誘拐されてしまい…という展開である。歌は相変わらずいいし、ベクデル・テストはパスするし(女性陣が合唱とかいろいろなことについて話し合う場面がたくさんある)、エイミーを演じるレベル・ウィルソンが大暴れするところはとても面白いのだが、それ以外はあんまりぱっとしない。アメリカ軍の慰問ということで出てくる軍人フェチネタとかもあんまり効いているようには思えないし、全体的にけっこう展開は緩い。主役であるベッカ(アナ・ケンドリック)が成功に向かって前進しつつ、ベラズのメンバーたちとの友情も盛り上げて終わる落とし方は悪くないが、もうちょっと話を緊密にしてほしかったという印象だ。