本日発売の『ユリイカ』スパイク・リー特集に「シスターとブラザーとセックスーふたつの『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』の間で」(pp. 202-209)を寄稿しました。スパイク・リー作品におけるジェンダーとセクシュアリティがテーマで、リーの作品は女性像についてはずいぶん批判されているけれどもキャリアの形成に伴ってかなり描き方が批評を意識して変化してきていること、一方でリー作品においては男性が自分の身体を使われることへの恐怖が共通モチーフとして見受けられ、女性の描き方もそれにかかわっていることを指摘しています。
実はこれ、書いている時けっこうツラかった…というか、私はスパイク・リーは比較的好きな監督で作家性を高く評価してるんですが、女性の描き方についてはむしろ下手と言えるところが多くて、わりとよく思っている監督をけなし続けるみたいな原稿になったのでキツかったです。
ユリイカ 2019年5月号 特集=スパイク・リー ―『ドゥ・ザ・ライト・シング』『マルコムX』『ブラック・クランズマン』・・・ブラックムービーの新しい目覚め―
posted with amazlet at 19.04.27