ヴォルデモートとドタバタホグワーツ~Voldemort and the Teenage Hogwarts Musical Parody

 キングズヘッド劇場でVoldemort and the Teenage Hogwarts Musical Parody(「ヴォルデモートと十代のホグワーツミュージカルパロディ」)を見てきた。非常に変なタイトルだが、エディンバラフリンジで受けた演目だそうで、その名のとおり『ハリー・ポッター』シリーズに出てくるヴォルデモートの学校時代を描いたパロディ短編である。ヴォルデモートことトム・マールヴォロ・リドルとガールフレンドであるマフィンの恋模様などが描かれる。ハグリッドやマートル、ダンブルドア先生も登場する。

 

 時代考証はかなりゆるく、1940年代の話なのに女子学生がミニスカートをはいていてバンド合戦があるなど、いろいろおかしい。ただし正典はけっこうふまえていていろんなところで笑えるようにしている。とくにマートルはけっこう正典に近いイメージである。舞台でこういう二次創作をやるのはなかなか手がかかると思うが、けっこう楽しいものに仕上がっていたし、会場も満員で大変ウケていた。