『ランド・オブ・バッド』を試写で見た。
米軍のドローンパイロットであるエディ(ラッセル・クロウ)はフィリピンでの救出ミッションを基地でコントロールする任務についていた。ところが任務は全くうまくいかず、唯一の生存者である若い兵士キニー(リアム・ヘムズワース)が孤立してしまう。キニーを救出地点まで誘導しようとエディは遠隔で奮闘するが…
中盤くらいまでは現代の戦争をけっこうスリリングに描いている軍事サスペンスなのだが、終盤であまりにも米軍基地の控えの兵士たちがアホすぎる…というか、キニーが自分のいる地点が爆撃されそうになってそれを回避すべく必死に基地に電話するのだが、兵士たちがバスケを見ているせいで電話に出ない上、出ても真面目に受け取らずにたらい回しにされ、結局超過勤務の末にオフになって買い物中のエディに必死に電話しなければならなくなるというくだりがある。この怠けぶりにエディがブチ切れてテレビを壊すところではラッセル・クロウのキレ演技が炸裂するので見せ場としてはまあ機能しているのだが、展開としてはテレビを壊す前に基地で任務中だった人員が始末書(場合によっては任務を怠けたかどで軍法会議かもしれない)を書かなければいけない事態だと思うので、いくらなんでも強引では…と思う。それとも米軍の基地というのはふだんはこんなにたるんどるんだろうか…