『君と僕の5分』を試写で見た。
日本文化が政治的に問題視され、法的規制でまだあまり輸入されていなかった2000年代初頭の韓国が舞台である。Jポップや日本のアニメが好きなギョンファン(シム・ヒョンソ)が大邱にある高校に転校してくる。あまり学校になじめないギョンファンだが、成績優秀で人気のあるジェミン(ヒョン・ウソク)も日本文化に興味があると知り、2人はすぐ仲良くなるものの…
同性愛者の少年を主人公にしたビターな青春ロマンスである一方、韓国における日本文化とクィアカルチャーの接点みたいなものを丁寧に描いた映画でもある。はぐれ者だと感じており、自分のアイデンティティを隠さないといけないクィアな男の子の希望が、外部のものである日本の文化に接続されて表現されている。ものすごい学歴社会である韓国の学校のキツい環境がけっこうシビアに描かれており、ゲイでオタクだと言われるギョンファンが受ける差別もえぐいのだが、終わり方はそこまで暗くない。きちんとギョンファンが救済されて終わるのが良く、わりと後味はよい。