脚本がかなりダメだった~『カポネ』

 トム・ハーディが晩年のアル・カポネを演じる伝記映画『カポネ』を見てきた。

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 正直、なんでこういう映画を作ろうと思ったのかよくわからない…というか、ハーディの演技を見せる映画なのはわかるし、ハーディは既に40過ぎで、カポネは40代後半で亡くなったから年齢もそこまでは離れていないのだろうが、この映画のカポネはだいぶ衰弱しており、見た感じ病気で認知症がどんどん悪化している初老の男性が闘病しているだけの映画である。これをハーディみたいにエネルギッシュでけっこう若く見える役者に今、やらせようと思ったわけがわからない。脚本がかなりダメで、脈絡なく病気のカポネの闘病と妄想を見せているだけみたいに見える。あと、庭にあるレディ・アトラスの像にシートをかけると角度によってはまるでチンコみたいに見えるという場面があるのだが、あそこは笑うところなのかどうか、どうもよくわからなかった。