ネコは無事~『アンチャーテッド』(ネタバレ)

 『アンチャーテッド』を見てきた。ルーベン・フライシャー監督で、ゲームの映画化である。

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 主人公でフランシス・ドレイクの子孫だというネイト(トム・ホランド)が、亡くなった兄を知っているという骨董商サリー(マーク・ウォールバーグ)と組んで宝探しに出かけるという話である。いわゆるDevelopment hell(開発地獄)に陥って企画から映画ができるまで10年以上かかったそうだが、このたびやっと完成したということらしい。最初はデヴィッド・O・ラッセルの名前が監督にあがっていたとかいうことだそうで、たしかにそういう雰囲気の映画ではある。

 開発地獄に陥っていた映画にしては比較的まともに出来上がっており、「そうそう、このくらいがいいんですよ」みたいな感じの気楽に見られる宝探し映画になっている(ただしけっこうボディカウントは多い)。ツッコミどころはいっぱいあり、悪役のキャラが薄すぎるとか、とくに最後の数百年前の遺物の機械がちゃんと作動するところはそんなにうまくいくわけねーだろと思ってしまったが、チンケなこそ泥なのになぜか憎めないネイトを演じるトム・ホランドの魅力とアクションで最後まで楽しく鑑賞できる。話が途中から始まる…というか、見せ場のアクションのひとつから始まるところも面白い。

 なお、予告を見て気になっていた人もいるかと思うのでネタバレするが、予告に出ていたネコは全く無事なので安心して見に行ける。ネコの名前はミスター・ウィスカスである。なお、ポルトガル版でネコ推しの予告もある。↓

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