新刊『学校では教えてくれないシェイクスピア』 をよろしくお願い申し上げます。

ペース配分がおかしいような…『デュオ 1/2のピアニスト』(試写)

 『デュオ 1/2のピアニスト』を試写で見た。j実話をヒントにした作品だそうだ。

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 双子であるクレール(カミーユ・ラザ)とジャンヌ(メラニー・ロベール)は父セルジュ(フランク・デュボスク)の厳しい指導のもと、ピアノの練習に励んでいた。ジャンヌは緊張しやすい性格で、ここぞという時にあまり実力を発揮できなかったりすることもあり、悩んでいる。二人は音楽学校に入学するが、珍しい病気にかかっていることが発覚し、ソリストとしてピアノを弾いて暮らしていくのは無理だと言われるものの…

 全体的にけっこうペース配分がおかしい…というか、中盤くらいまではセルジュのほとんど極めて抑圧的で厳しい教育方針のせいで姉妹がつらい思いをする様子や、どうも調子がおかしいな…みたいなことが頻発する様子が長々と描かれていてあまり盛り上がらない。やっと病気が発覚してからもセルジュの態度は身勝手極まりなく、まあここまでくると単なる虐待である。病気がわかってから二人で組んでなんとかピアノの演奏を続けようとするあたりからは急に話が動き出し、双子で音楽に対する情熱も共有しているから他の人にはできないようなことができるんだ…みたいな感じになってけっこう盛り上がる。本来なら序盤はもっと短くカットし、この病気発覚以降の下りをもう少し手厚く描いたほうが面白い映画になったのではないかと思う。