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ウェクスフォードオペラ祭(2)コルム・トビーンが台本をつとめた新作オペラ~『アメリカのレディ・グレゴリー』

 ウェクスフォードオペラ祭はランチタイム前に短いオペラ公演があり、新作『アメリカのレディ・グレゴリー』(Lady Gregory in America) をやっていたので見てきた。これは有名作家(『ブルックリン』の原作者)コルム・トビーンが台本を書き、アルフレード・カルーソが作曲をした1幕物のオペラである。イーファ・スピレイン=ヒンクスが演出をつとめている。スタジオ公演なのでピアノ伴奏の小規模な上演である。なお、このプロダクションはなんとトビーンご本人が観劇していた。

 1911年に著名な劇作家であるレディ・オーガスタ・グレゴリー(エリン・フリア)がアビー劇場の『西の国のプレイボーイ』ツアーのためアメリカ合衆国に行ったという実話をもとにしている。もともとこの作品はダブリンでも物議を醸しまくったのだがアメリカでも同様で、フィラデルフィアでは風紀紊乱で一座が全員逮捕されるという事態になったのだが、弁護士でオーガスタとちょっといい雰囲気になっているジョン・クィン(ローレンス・ギリアンズ)が駆けつけてくれたせいで事なきを得る。最後は一座メンバーのロマンスがみんな実ってハッピーエンド…という展開である。小さい話だが、ユーモアたっぷりの台本で歌もよく、大変楽しめる公演だった。けっこう強引なところもあるのだが、そのへんはまあユーモアということで大目に見よう…という感じである。