六日目もブッシュホールで女性ダンサーのコンテストだったのだが、もう結構へろへろになっていてそれぞれのパフォーマンスのことをよく覚えてなかったりする…
フラフープ。
ブリティッシュフィメイルで優勝したイライザ・ディライトの聖母マリアのルーティン。マドンナの「ライク・ア・プレイヤー」にあわせて中世絵画を思わせる聖母マリアが服を脱ぐという超スピリチュアルでかつ過激な演目。
これ見たときはすごいと思ったんだけどちょっと解釈が難しいなぁ…イライザ・ディライトの雰囲気がいかにも少女っぽい一方演技に母性的な感じもあって若干フェミニスト神学じみたところもあるのだが、一方でバーレスクで聖母マリアが脱ぐということ自体宗教を諷刺して世俗の世界に神の母を引きずり下ろし人間化しようとしているようでもあり、解釈に幅がありすぎるとこも含めて芸術性の高い演目だったと思う。
ハリウッド映画のファムファタル。
ファイアダンス。
機械人形のルーティン。
ファンダンス。
これは失われた愛をめぐるストーリー性のあるルーティン。
蜘蛛女のルーティン。
チャイニーズテイクアウェイの箱に火が入っていてそれを食べるという演目。
アルレッキーナの格好をした空中ブランコアーティストが曲芸やりながら脱ぐもの。これは結構すごい。
自分の裸体画を描きながら脱ぐという演目。自分は自分の創造物であるというバーレスクの基本概念をそのまんま持ってきた自己言及的なパフォーマンスで、こういう気が利いてるのすごい好み。
ファンダンス。
古代の妖精のルーティンだそうな。こういう森ガール的な演目ってあまり多くないので新鮮。
ラダ・レッドスターの昆虫のルーティン。
オーキッド・メイの東洋扇を使った変わったファンダンス。三位入賞。
ヴィヴィ・ヴァレンタインの古代の女王のルーティン。ヴィヴィ・ヴァレンタインは去年も出ていたのだが、超独特で私の好み。三位入賞。
全体的にファンダンスやファイアダンスが多くてちょっとのっぺりしていたと思う。私はイライザ・ディライトやヴィヴィ・ヴァレンタインみたいにお客さんに媚びないスピリチュアルで個性的な演目も好きなのだが、2人とも入賞したってことはやはりこういうのがウケるんだろうか。