新刊『学校では教えてくれないシェイクスピア』 をよろしくお願い申し上げます。

妖精まわりがわりと良かった~劇団昴附属養成所第四期生修了公演『夏の夜の夢』

 Pit昴で劇団昴附属養成所第四期生修了公演『夏の夜の夢』を見た。菊池准演出によるものである。主要な役者数名以外はひとりでふたつか3つの役をとっかえひっかえやる公演である。

 あまり気を衒ったところはない公演だが、一部のセリフは現代的に変更しており、とくに職人劇団はけっこう現代人っぽいしゃべり方をしていてあまり福田訳の世界の人たちという感じはしない。妖精まわりはわりと良かった。恋人たちは白い衣装を着ており、オーベロン(八木啓太)は黒ベース、タイターニア(宮本陽歌)は白ベース(多少青)のドレスを着ていてわりと色合いがシンプルである一方、下っ端妖精たちはもっとカラフルで、パック(森島美玖)が一番派手で、いかにもイタズラっ子っぽい身軽でちょっとオシャレな服装なのが良い。オーベロンも恋人たちが混乱しはじめたところではパックがわざとやったのじゃないかとかなり心配しているし、騙されたのがバレたところではタイターニアがオーベロンではなくパックに詰め寄っていて、このパックは妖精の王と女王も手に負えないと思うくらいのとんでもないイタズラ者であるのがよくわかる。