2023年映画ベスト10

 昨日のTBSラジオ『アフター6ジャンクション2』ポッドキャスト版で放送した、今年の映画ベスト10です。本年は205本の映画を見ました。

  1. ベネデッタ
  2. 『ロスト・キング 500年越しの運命』(パンフレットにレビューを掲載したのでブログにレビューなし)
  3. ゼイ・クローン・タイローン/俺たちクローン
  4. ボーンズ アンド オール
  5. ニモーナ
  6. ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
  7. オマージュ
  8. バーナデット ママは行方不明
  9. フローラとマックス
  10. ブラックベリー

 今年は映画視聴状況が劇的に変わりまして、4月から『芸術新潮』の映画評連載を始めたところ、とんでもない数の試写状が来るようになり、来る試写は基本的に全て見るようにしたので(見なかったのは3本程度のはず)、鑑賞するだけでものすごく多忙になりました。205本中、試写で見たのが78本(8割くらいはオンライン試写)、配信が37本でした。205本見た映画のうち、27本がドキュメンタリー、そのうち12本は音楽ドキュメンタリーです。制作国は共作を入れて37カ国で、意外と北欧が多く、また生まれて初めてキルギスの映画を見ました。『フラッシュオーバー 炎の消防隊』とか、試写案内が来ないと全然知らなかったであろう映画もけっこう今年は見ました。最後のほうはだんだん試写で見た映画を覚えきれなくなってきたので、これはちょっとヤバいと思い、対面の試写は同業者を誘って見に行って、見た後にディスカッションするとかいうことをするようになりました(これやるとさすがに内容を覚えておける)。今年のコメントとしては以下のとおりです。

・205本見てるのに、今年の大ヒット作である『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』も『君たちはどう生きるか』も『ゴジラ-1.0』も見ていません(『コカイン・ベア』とか『ブルービートル』とかちゃんとお金払って見てるのに。この2本は大変楽しかったです)。試写状が送られてくるのは私の場合、ほとんどアート系のワールドシネマなので、それを見ているとそんなに興味がないヒット作を映画館に見に行く時間は完全になくなりました。『芸術新潮』連載は1年だけやる予定なので、来年度はこんなに試写行かなくてよくなる…はず。

・『ウーマン・トーキング 私たちの選択』と『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のラストが同じでびびりました。

・年末に立て続けに「やっぱり認識票は大事だな」という映画を2本見ました(『』と『ハンガー・ゲーム0』)。

・出来については全くいいとは思っていませんが、今年最も私の人生に影響を与えた映画は『ワイルド・スピード ファイヤーブースト』です。ジェイソン・モモアのシュシュを真似た髪型をするようになりました。ジェイソン・モモアのシュシュは、年齢とか性別にこだわらず自分が可愛いと思う髪型をしていいという、すごく元気の出るファッションステイトメントだと思います。