音楽

フリートウッド・マック'Don't Stop'の項目を日本語版ウィキペディアに作りました

フリートウッド・マックの『噂』に入っている楽曲'Don't Stop'の項目を日本語版ウィキペディアに作りました。ドント・ストップ

アラバマの田舎のスタジオで音楽が生まれる〜『黄金のメロディ マッスル・ショールズ』

『黄金のメロディ マッスル・ショールズ』を見た。 これはアラバマのマッスル・ショールズという田舎町にあるフェイム・スタジオとマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオの歴史を追った音楽ドキュメンタリーである。ネイティヴアメリカンの言葉で「歌う…

ロックバンド等を階級と政治的傾向で分けてみた

以前やった「宗教改革でわかるロック」に続いて、ロックバンド(カニエ・ウェストはバンドじゃなかったが)をものすごく漠然と階級と政治的傾向で四象限に分ける図にしてみた。考慮したものは(1)出身(2)教育(3)政治的傾向(4)音楽性だが、超テキトーなので異論…

ルーウィンズ・ウェイク〜『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(ネタバレあり)

『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』を見てきた。 これ、すごく評判いいのだが、私はちっとも面白くなかった…好みの問題だと思うのだが。 舞台は1961年のニューヨーク。フォークシンガーを目指しているが全く売れず、住む家すらないルー…

人生はキラキラのT.レックスだけでできてるわけじゃない〜『チョコレートドーナツ』(ネタバレあり)

新宿シネマカリテで『チョコレートドーナツ』を見てきた。大ヒットで拡大公開しても大混雑ということだったので、そろそろ落ち着いただろうと思って見に行ったのだが、相変わらず水曜日は全部売り切れで前から二番目の席しか残ってなかった。 舞台は1979年の…

渋谷7th Floor,「Rocket Up!」

渋谷の7th FloorでRocket Up!に行ってきた。冬に予定していたが、大雪で中止になってその埋め合わせ開催らしい。いつもミッドウィーク・バーレスクをやっているハコなのだが、このイヴェントはバーレスクだけじゃなく、バンドやお笑いなどもある。 正直、前…

ロックバンドやミュージシャンが、会社やマネージャーに文句を言うために書いた曲の数々

突然だが、ポピュラー音楽には「バンドが会社やマネージャーに文句を言うために書いた曲」というジャンルがある。ポピュラー音楽は芸術でありかつビジネスであって、まあ芸術家っていうのはどんなジャンルでもけっこう浮き世離れしているもんだが、それを売…

いい男が突然歌ったり踊ったりしはじめる映画のプレイリスト

昨日、「自分の癒やしのために、いい男が突然歌ったり踊ったりしはじめる映画のプレイリストを作ろう」と決めたので、今日はそれを実行に移すことにした。「いい男」は自分基準なので異論は大いにあるだろうと思う。いい男といい女が突然、社交ダンスを踊り…

V&A,'Club to Catwalk: London Fashion in the 1980s'「クラブからキャットウォークへ〜1980年代のロンドンのファッション」

ヴィクトリア&アルバートで'Club to Catwalk: London Fashion in the 1980s'「クラブからキャットウォークへ〜1980年代のロンドンのファッション」を見た。 80s Fashion: From Club to Catwalkposted with amazlet at 14.02.07Sonnet Stanfill Victoria & Al…

『ザ・コミットメンツ』〜原作に比べると、ただのフィールグッド?

パレス座でThe Commitments『ザ・コミットメンツ』を見てきた。 これ、原作はアイルランドの人気作家ロディ・ドイルの小説で、映画が大変有名である。映画は見れなかったのだが、小説だけは読んでいった。おれたち、ザ・コミットメンツposted with amazlet a…

ウィキペディアに『ソウルガールズ』の項目を作りました

ウィキペディアに、クリス・オダウドが出てる映画『ソウルガールズ』の項目を立てたのだが、スタブ段階なので皆様加筆をお願いします。アボリジニのガールグループがヴェトナムに慰問に…という実話をもとにした音楽映画で、主演のザ・サファイアズを演じる女…

第5回読響メトロポリタン・シリーズ

急にチケットが余ったということで第5回読響メトロポリタン・シリーズを聴いてきた。演目はシューマン「マンフレッド」序曲、シューマン「ピアノ協奏曲イ短調作品54」、ラヴェル「高雅で感傷的なワルツ」、ラヴェル「スペイン狂詩曲」。あまりクラシックは詳…

南アフリカ版、イサンゴ・アンサンブルの『ラ・ボエーム』

東京芸術劇場でイサンゴ・アンサンブルの『ラ・ボエーム』を見てきた。名前や設定を全て現代南アフリカにモダナイズした翻案である。元のオペラはクリスマスの寒い時期が舞台なのだが、南アフリカはクリスマスが夏なので、寒さを演出するため舞台は6月の反ア…

60年代、ビートルズとその無垢なファンダム〜『愛しのフリーダ』

ビートルズ及びアップルの秘書として11年間働いたリヴァプール出身の女性、フリーダ・ケリーの話をまとめたドキュメンタリー映画『愛しのフリーダ』を見た。 フリーダは大変口が堅く忠実な秘書だったので、最近まで全くビートルズのことを口外せず、60年代に…

むしろ『文化系男子のためのヒップホップ入門』だと思う〜『文化系のためのヒップホップ入門』

長谷川町蔵、大和田俊之『文化系のためのヒップホップ入門』(アルテスパブリッシング、2011)を読んだ。文化系のためのヒップホップ入門 (いりぐちアルテス002)posted with amazlet at 13.12.11長谷川町蔵 大和田俊之 アルテスパブリッシング 売り上げランキ…

東海東京証券プレミア美術展「華麗なるオペラの世界 オペラの2大作曲家ヴェルディ&ワーグナー生誕200年記念展」とミニコンサート

東海東京証券プレミア美術展「華麗なるオペラの世界 オペラの2大作曲家ヴェルディ&ワーグナー生誕200年記念展」とそれに付属する無料のミニコンサートにいってきた。 展示は衣装や小道具、解説パネルを中心にしたかなり初心者向けのもので、既に何度かオペ…

洗練と伝統芸能の間で〜『ザ・アイリッシュダンス 〜ラグース〜』

蒲田の太田区民ホールで『ザ・アイリッシュダンス 〜ラグース〜』を見てきた。 ラグースは主にアイルランド西部のミュージシャンとダンサーを中心にしたグループで、伝統的なアイルランド音楽とアイリッシュダンスを演奏する。『リヴァーダンス』みたいにス…

「演奏中もセックスのことばかり考えてるんだろ!」←ソダーバーグ、それあんただろ〜『恋するリベラーチェ』

『恋するリベラーチェ』を見た。スティーヴン・ソダーバーグ監督で、マイケル・ダグラスとマット・デイモン主演。ロブ・ロウやダン・エイクロイドもちょっとだけ出ている。アメリカでは映画としてではなくテレビドラマとして公開されたらしい。 アメリカのス…

ジェリー・ガルシアはダウンロード違法化を見て笑うかな?〜『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』

デイヴィッド・ミーアマン・スコット、ブライアン・ハリガン『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社、2011)を読んだ。グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶposted with amazlet at 13.11.03デイヴィッド・ミーアマン・スコット ブ…

本と音源を組み合わせて音楽史を独習できる!〜『西洋音楽史I:バロック以前の音楽』

ルシアン・ジェンキンズ『西洋音楽史I:バロック以前の音楽』小林英美、田中健次監修、松山響子翻訳(学研、2010)を読んだ。四巻まで日本版が出ている音楽史シリーズの最初の巻らしい。西洋音楽史I―バロック以前の音楽 (NAXOS BOOKS DISCOVER)posted with ama…

ビートルズのメンバーに会ったことのある人々に取材する〜『ビートルズと私』

『ビートルズと私』を見てきた。ビートルズのメンバーに会ったことある人たちを取材するというドキュメンタリー映画である。 ビートルズ全員に会ったことがあるスタッフやミュージシャンなどをはじめとして、解散後にビートルの誰かに会った人とかファンとか…

今でもこういう映画が作れたとは〜80年代半ば-90年代の映画ファンにあわせて調律された『ストラッター』

『ストラッター』を見てきた。すごく良かったのだが、今でもこういう映画が作れたとは…と思う一方、たぶんもうこういう映画は必要とされてはいないのだろう、とも思った。 監督はカート・ヴォスと『グレイス・オブ・マイ・ハート』のアリソン・アンダースで…

ロックの未来は過去にしかないのか?サイモン・レイノルズ『レトロマニア―大衆文化の過去中毒』

Simon Reynolds (サイモン・レイノルズ), Retromania: Pop Culture's Addiction to Its Own Past 『レトロマニア―大衆文化の過去中毒』(Faber and Faber, 2011)を読んだ。 Retromania: Pop Culture's Addiction to its Own Pastposted with amazlet at 13.08…

ドキュメンタリーというか、ただの資料集〜『ノーコメントbyゲンスブール』

ル・シネマで『ノーコメントbyゲンスブール』を見てきた。時系列とあまり関係ない編集で、基本的にはセルジュの発言と映像を淡々と時系列を結構無視してつないでいき、時々新しい映像が入るというもの。 最初はセルジュのロシア系ユダヤ人としてのアイデンテ…

全然イマイチだった〜フレンチポップスに生涯を捧げた男の芸道映画『最後のマイ・ウェイ』

『最後のマイ・ウェイ』を見てきた。『マイ・ウェイ』の原曲である'Comme d'habitude'を作ってヒットさせたフランスのシンガー、クロード・フランソワの生涯を描いた芸道伝記ものである。そもそも私は「マイ・ウェイ」の原曲がフランスの曲だというのを全然…

The Cambridge Companion to the Beatles

Kenneth Womack, The Cambridge Companion to the Beatles (Cambridge University Press, 2009)を読んだ。The Cambridge Companion to the Beatles (Cambridge Companions to Music)posted with amazlet at 13.07.09Cambridge University Press 売り上げラン…

Sherril Dodds, Dancing on the Canon: Embodiments of Value in Popular Dance

Sherril Dodds, Dancing on the Canon: Embodiments of Value in Popular Dance (Palgrave Macmillan, 2011)を読んだ。Dancing on the Canon: Embodiments of Value in Popular Danceposted with amazlet at 13.07.08Sherril Dodds Palgrave Macmillan 売り…

犯罪映画を見に行ったら、猛烈に反中央集権的な童貞映画だった〜『欲望のバージニア』(ネタバレあり)

『欲望のバージニア』(原題Lawless, つまり「無法」)を見てきた。一言で言うと、犯罪映画を見に行ったつもりがなんか童貞映画だった。ひどい言い方だが、童貞のボンデュラント三兄弟がエロ捜査官(ガイ・ピアース)と戦う話にしか見えなかった。 なんてったっ…

サイモン・レイノルズ『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』〜資料集として活用すべし

サイモン・レイノルズ『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』野中モモ、新井崇嗣訳(シンコーミュージック・エンタテイメント、2010)を読んだ。 イギリスのポストパンク期のミュージックシーンをかなり綿密に取材した本で、デカいし二段だし情報量多い…

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集

今日はミューザ川崎シンフォニーホールで名曲全集というのを聴いてきたのだが、なんかとにかく指揮者の動きが素っ頓狂であれでよく演奏できるものだとびっくりしてしまった。 あと、久しぶりにコンサートに行くと目が非常に手持ち無沙汰(目持ち無沙汰という…